「雑誌の図書館」ってご存知ですか!東京の西に、ありましたよ~!(「都立多摩図書館」またの名を「東京マガジンバンク」!)
こんにちは~。国分坂です。
今日は、「西国分寺駅」に参りました。
ここ「西国分寺駅」は、中央線と武蔵野線が接合する駅なのですが、この駅を降りて徒歩7分程のところに、「都立多摩図書館」があるんです。
この「都立多摩図書館」、なんと「雑誌の図書館(※)」なんですよ。
ご存知でしたか?
※「東京マガジンバンク」と称され、一般雑誌から学術誌まで約一万八千誌が揃えられているそうです。
しかも雑誌の創刊号を集めた「創刊号コレクション」もあるのです!
早速、行ってみましょう!
ここ「西国分寺駅」で下車です。
(西国分寺駅は、新宿駅から中央線快速で28分ですね。立川駅からは6分です!)
改札(1つだけです)から左(南側)に出て、さらに左(東側)に曲がると、突き当りに下の看板がみえます。
ちょっと進むと下の看板が。指示に従ってガード下をくぐります(ガードの上には武蔵野線が走っています)。
ガードをくぐると細い道が。ここを進み信号を渡ったら右に進みます。
進むと左手にセブンイレブンがあります。
(ここでお昼ご飯や飲み物などを購入しても。)
下の写真の右下に、案内板がみえますね。
この案内板。
この案内板のとおりに、セブンイレブンの角を左に進みましょう。
ずっと進んでいくと、右手に折れる道が出てきます。
通りの向こう側に渡ってから、右に進みましょう。
じゃじゃん!「都立多摩図書館」に到着です!
駅から徒歩5~7分でしょうか。
【都立多摩図書館】
開館時間:月~金 午前10時~午後9時
土日祝日 午前10時~午後5時半
利用方法:個人の館外貸出はしてません(閉架式)。
資料の複写サービスがあります(但し例外あり)。
HP:下記 ↓
出来たばかりで、とっても綺麗な図書館です。
「雑誌」関係では「日本有数の図書館」ということになるのだと思います。
調査研究調べもの、是非ご利用してみて下さい!
あ、子供向けの絵本なども充実していますよ。
(子供コーナーもあるので、読み聞かせも出来ます!)
なお、都立多摩図書館が所蔵する「16ミリフィルムの上映イベント」が定期的に開催されているようです。
直近ですと、
●2019年3月21日(木・祝)午後2時(開場は13時半)~『世界のアニメ イギリス』
●2019年4月7日(日)午後2時(開場は13時半)~『青春デンデケデケデケ』
●2019年4月18日(木)午後2時(開場は13時半)~『東京の島』
などが上映予定です。
先着200名程。詳細は、都立多摩図書館のホームページでご確認下さい!
(『青春デンデケデケデケ』は原作芦原すなお、監督大林宜彦の名作ですよね!)
さて、都立多摩図書館は、「武蔵国分寺公園」の敷地内に建っています。
武蔵国分寺公園は、昔の「中央鉄道学園」(国鉄の教育施設)の跡地の一部が公園化されたもので、広大で、なかなか素敵なんですよ。
折角なので、ちょっと歩いてみましょう!
都立多摩図書館の裏側に広がる武蔵国分寺公園。
とっても広々としていて、気持ちがいい公園です。
南に進んでいくと、ちょっとした橋があります。
これを渡ると、階段があり陸橋が出てきます。
この橋を渡ると、南側にも大きな公園が続いています。
こちら側の南エリアは、北側より木が多い感じです。
お弁当を広げるに適した感じでしょうか?
この南側エリアの更に南には、雑木林の遊歩道があります。
武蔵野の雑木林を思わせる遊歩道になっています。
なかなか気持ちの良い散歩道ですよ。
これを進んでいくと、やがて公園から出て、下に降りていく階段が現れましたよ!
(公園の南東の端になります。)
行ってみましょう!
なんとも素敵な湧き水の小路にたどり着きました!
この辺りは「国分寺崖線(こくぶんじがいせん)」といい、長い年月をかけて、多摩川が武蔵野台地を削り取ってきた「段丘地帯」なのです。
そのため湧き水が多く、緑豊かな一帯となっているんです。
国分寺崖線は、なんと立川から世田谷まで続いているんですよ~!
(一説には、この「国分寺崖線」を伝わり、タヌキくんが世田谷まで出張しているとかいないとか。)
そして、右手には「真姿の池(ますがたのいけ)」。
この真姿の池には、あるお話が伝わります。
昔むかし(嘉祥元年・848年)、絶世の美女といわれる玉造小町という女性がいました。ところが玉造小町は病のために、変わり果てた姿となってしまいました。
玉造小町は、平癒祈願のために全国行脚を行いました。
そして、ここ武蔵国分寺に祈願したところ「この池で身を清めよ」との霊示を受けたそうです。
玉造小町がそれを実行すると、やがて病いは治癒し、彼女は美しい姿を取り戻すことができたのだそうです。
そんなお話が残るこの池、今は弁財天が祀られています。
湧き水からの流れを左にして進むと、「お鷹の道」という遊歩道と交わります。
そこを右手に進んでいきましょう。(もしも「左手」に進み、北北東へ向かっていくと、「国分寺駅」に20分程でたどり着くようです。)
右に折れると、こんな看板が出てくるはずですよ。
進んでいきましょう!
進んでいくと左手に「史跡の駅おたカフェ」があります。
一見すると普通の喫茶店なのですが、ここはトイレ休憩など、自由に利用できるスペースなのです。もちろん、中ではカフェも経営していますが、持参したお弁当などを食べても大丈夫なんだそうです。
是非利用してみて下さいね!(お土産もありますよ~)
【おたカフェ】
営業時間:9時~17時(4月から10月の休日祭日は19時まで、7月8月は毎日19時まで)
定休日:月曜日(月曜日が祝日のときは火曜日)
おたカフェの反対側には「旧本多家住宅長屋門」があり、この中は「武蔵国分寺跡資料館」になっています。主に国分寺跡地の出土品を展示しているそうですよ。
【武蔵国分寺資料館】
開館時間:9時~17時(入館は16時45分まで)
休館日:月曜日(月曜日が祝日のときは火曜日)
入園料:100円(中学生以下は無料)
さて、今回は資料館には寄らず、先に進みます。
遊歩道を進んでいくと、見えてきたのは「武蔵国分寺」。
上の写真の左側、こちらが現役の「武蔵国分寺」ですね。昔々、聖武天皇の時代に建てられた「武蔵国分寺」の後継寺院にあたります。
もともとの武蔵国分寺は、元弘3年(1333年)分倍河原の合戦で焼失しました。
現在の建物は宝暦年間(1751年~1763年)に再建されたそうです。
上の写真右側の楼門は、もともと東久留米市の米津寺の楼門を、明治28年に移築したものだそうです。
(なお、楼門をくぐり南に進むと、「武蔵国分寺跡」の広場に出ますよ。)
国分寺を過ぎて東に道を進むと、右手(北側)に上る階段がみえます。
階段を上ると、仁王門が現れます。
この仁王門も宝暦年間に建てられた門です。
門をくぐって、更に階段を上ります。
現れたのは国分寺薬師堂。建武2年(1335年)新田義貞の寄進により建立されました。
当初は、焼失した武蔵国分寺金堂跡地付近に建立されたそうですが、宝暦年間に現在のこちらに、移築されたそうです。
お地蔵さん。
こちらもお地蔵さんたちも、廃仏毀釈の嵐に飲まれたのでしょうか?
薬師堂入り口から右手(東)の方へ、細い道が続きます。
そこを進むと八幡神社が現れます。
江戸時代には国分寺村の鎮守社だった八幡神社です。
祭神は、誉田別尊。
まちの小さな神社ですね。
神社の裏手には小さな公園もあり、地域の子供たちの、ちょっとした遊び場になっているようです。
(「トトロはどこ~?」とお母さんに聞いているお子さんがいました。うん、分かるなあ、その気持ち。居そうだよね?)
さて、この八幡神社から北に抜けると、右手に消防署があり、その前を北へと進んでいくと右手に武蔵国分寺公園が現れます。ぐるりと回って、戻ってきた格好です。
更に北に進むと右手に小学校があらわれ、そこを過ぎて交差点を北上します。
すると、車道よりも広い歩道が現れますよ。
この歩道は、東山道武蔵路の跡地なんだそうです。
古代の道の史跡なんですね。
学術的にとても価値のある史跡なんだそうですよ。
この広い歩道を進むと、右手に都立多摩図書館がみえました。
戻ってきました~!
東京の西、立川の手前の西国分寺という小さな町に、「東京マガジンバンク」と、「素敵な公園」と、「歴史探索遊歩道」があったんですねえ。
休日のちょっとしたお散歩に如何ですか?
西国分寺駅から都立多摩図書館までは5~7分。
都立多摩図書館から武蔵国分寺公園を通って真姿の池、お鷹の道、国分寺、八幡神社と歩くと、1時間から1時間半くらいでしょうか?
途中、おたカフェや武蔵国分寺資料館に立ち寄れば、プラス30~60分。
トータルで2時間~2時間半くらいのお散歩を楽しめるかもしれません。
ただ、お食事処が少ないので、その点はご注意を。
おたカフェで食事をするか、新宿駅やコンビニなどで、お弁当を買っていくか。
もしくは、都立多摩図書館内の小さなパン屋さんで購入するか(ここのパン、結構おいしいですよ)。
そして、購入したお弁当などを武蔵国分寺公園で食べる、というのが私的にはおススメです!
たとえば、こんなプランでは?
午前中に図書館に入って雑誌を堪能しましょう。
ランチタイムは、買ってきたお弁当を、武蔵国分寺公園でのんびり頂きます。
その後ぷらぷらと、夕方くらいまでお散歩。
真姿の池のあたりには、地元野菜や果物の即売所もあるので、是非覗いてみて下さい。
おたカフェでちょっと休憩。お土産を探してみますか?
・・そんな牧歌的な休日の過ごし方は、如何でしょう?
というわけで、以上、東京の西にある「雑誌の図書館」と、「歴史堪能お散歩道」について、でした!
ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました!