夜の渋谷「金王八幡宮」が妖しいほどに美しかったこと。
今日の仕事は、夜6時過ぎに渋谷・道玄坂で終了でした。
そこで、少しだけ渋谷の街を散歩してみることにしました!
まずは、道玄坂から宮益坂へ
まずは、道玄坂をJRの駅方面に向かって下っていきます。
途中、なぜか外国の方にとても人気のある「スクランブル交差点」を通りすぎます。
更に山手線のガード下をくぐり、直進して宮益坂を上ります。
【宮益御嶽神社】
宮益坂を上ること数分で、左手に「御嶽神社」が現れました。
奥の石段を登ってみますと、本殿が見えてきました。
おおっ!
ビルの谷間に素敵な神社が現れましたよ!
小さいながらもとっても素敵な神社です。渋谷駅のすぐ近くに、こんな静かで清廉な雰囲気の場所があるなんて!
驚きました!
とても静かです。
車の騒音も、人々のざわめきも、まるで聞こえません。
更に驚いたのは、あれ、狛犬?
いえ、狛犬ならぬ狼です!日本狼!
狛狼!(こまおおかみ?)
精悍ですね!
日本狼が守護するというのは、
おそらく祭神「日本武尊」にちなんでのことなのでしょうね。
そしてまた、玉砂利がとっても綺麗に敷かれていましたよ。
踏み荒らすことのないように、気を付けます!
さらっときれいで、壮麗な神社でした!
ごみごみとした雑踏の代表選手のような渋谷駅のすぐ近くに、こんな空間を維持できているなんて!
ちょっと感激しました!
宮益御嶽神社(みやますみたけじんじゃ)
祭神:日本武尊・秋葉の神(火之加具土命)・大国主神・菅原道真
例祭:9月中旬・11月酉の市
所在地:東京都渋谷区渋谷1-12-16
渋谷駅から徒歩2~3分程度。
あ、2月3日に節分祭をやるみたいですね!
当日、渋谷にご用事のある方、いかがでしょうか?
夕方の6時からのようです!
【金王八幡宮へ】
さて、清廉な御嶽神社のお陰で、なんだかもっと散歩がしたくなりましたよ!
そこでお次は、南の渋谷警察署方面にある「金王八幡宮」に行ってみることにしました!
御嶽神社を後にし、左手に折れて宮益坂を上り、金王坂の陸橋を南側に渡ります。
そして宮益坂上交差点を、南東に進みました。
道なりに進むとやがて首都高速道路にぶつかります。
首都高速道路の反対側(南側)に「金王八幡宮」があるのですが、首都高がじゃまで向こう側に渡れません!さて、困りました・・
そこで、少し西に通りを下ってみたら、よかった!
南側に渡れる横断歩道がありましたよ!
首都高下の横断歩道を南側渡り、先程の位置に戻るため、通りを少し東上してから、路地を南に下ります。
御嶽神社から歩くこと10分ちょっとで「金王八幡宮」に到着です!
入り口は西南と東南にありますが、東南の入り口が正門ですので、こちらから入ります。
(東南の入り口と、西南の入り口とは雰囲気が全然違います!くれぐれも東南から入ることをお奨めしたいです!)
薄暗い入り口。奥に明るく見えるのが本殿です。
くらい参道の奥に、本殿が見えます。
参道の脇に連なる提灯たち。風が吹くとゆらゆら揺れて、幽遠な趣です。
薄暗い鳥居から入ると闇のなかに浮かび上がるように佇む本殿。
そのバックにそびえ立つ高層ビル。
なんとも幻想的な景色が、そこにはありました。
まるで夢の中の景色のよう。
大都会渋谷のなかにひっそりと佇む、荘厳な神社。
そう、先程の御嶽神社は「壮麗」でしたが、こちらの金王八幡宮は「荘厳」。
静かで美しく、しかし威厳が漂っている、そんな感じでした。
本殿を守護する狛犬たちも、荘厳。
まるで、闇に潜む邪気を払うような姿です。
もう、妖しいまでに美しい「金王八幡宮」。
いままで渋谷の街は正直あまり好きではありませんでしたが、この神社が私のなかの「渋谷像」を一変させました!
活気あふれる雑踏の街のごく中心部に、厳かで妖しい気配を放つ神域。
これぞ「日本の美」という感じですね!
あ、こちらも2月3日午後4時から、節分祭を行うようです。
本殿の隣りの神楽殿で豆まき・菓子まきをおこなうとのこと。
宜しければ、是非行ってみてくださいね!
(まずは金王八幡宮に4時、そのあと6時から宮益御嶽神社、というプランでも?)
なお、この「金王八幡宮」は「渋谷城」もあった場所なんですね。
渋谷氏の本拠地だったのです。
なるほど、歴史漂う場所なのですね。
金王八幡宮(こんのうはちまんぐう)と渋谷城
祭神:応神天皇
寛治6年(1092年)鎮座。
秩父別当平武基の子武綱が「後三年の役」で活躍したことで武蔵谷盛庄を賜り、この地に八幡宮を勧請したのがはじまり。
その後、重家のとき、禁裏の賊を退治した勲功から、渋谷氏の氏を賜り、この八幡宮を中心に館を構えて居城としたのが、「渋谷城」のはじまりである。
大永4年(1524年)、北条氏綱の関東侵攻により渋谷氏は滅び、渋谷城も消失。
(渋谷氏の後裔は各地に残り、明治の元勲である「東郷平八郎」も渋谷氏子孫のひとりとされる。)
なお、金王八幡宮の「金王」は、重家の子の「金王丸(土佐坊昌俊)」に由来する。金王丸は保元の乱で活躍した勇将。
例祭:9月中旬
所在地:渋谷区渋谷3-5-12
渋谷駅から徒歩5~6分
【豊栄稲荷神社】
「金王八幡宮」をあとにして、すぐ南にある「豊栄稲荷」にもお参りしました。
・・夜の稲荷神社って、なんだかぞぞっと感じるものがありますね。
厳めしいような、怖いような。
朱色の鳥居が拒むような、呼び寄せるような・・
豊栄稲荷社(とよさかいなりじんじゃ)
祭神:宇迦御魂命(うかのみたまのかみ)
渋谷駅近くにあった田中稲荷神社(渋谷氏創建)と道玄坂にあった豊澤稲荷神社を合祀して建てた神社。
例祭:10月13日
所在地:渋谷区渋谷3-4-7
狐さんが迎えてくれましたよ。
それにしても、夜の神社がこんなに素敵で妖しいものだとは知りませんでした。
これは、はまってしまいそうですよ!
何気なく散歩してみた渋谷の「御嶽神社」と「金王八幡宮」、「豊栄稲荷社」でしたが、最高でした!!
幻想的な雰囲気を楽しみたい方には、お薦めです!
特に「金王八幡宮」はもう凄いですよ!
一時間もたたずんでいたら、幻想小説の素案ができてしまいそうデス!
というわけで今回は、
夜の「金王八幡宮」が妖しいほどに美しすぎたこと!のご報告でした!
ここまでお読みいただきまして、
ありがとうございました!