「神保町」をお散歩しました~!世界最大級の「古書店街」なんです?
【この記事のまとめ:九段下から神保町へのお散歩レポートです。古書店、喫茶店などをご紹介させて頂きます~!】
【この記事の対象(特に読んで欲しい方):お散歩好きの方、本好きの方、古書店好きの方】
今日は、九段下の東京法務局へ行きましたが、その後、時間があったので、神保町の古書店街を散歩してみました。
そのレポートを、ご紹介させて頂きます!
【九段下から神保町へ】
地下鉄「九段下駅」でおり、まずは東京法務局へ。仕事です!
そして、お仕事終了~!
次のお客さんとの打ち合わせまで2時間弱ありますので、
ここから神保町へ「お散歩」に行きます~!
靖国通りと目白通りの交差点。
ここから靖国通りを東に進み、神田方面に向かいます。
(東京法務局(南)を背にして、交差点を右(東)に折れて進みます。
左(西)に曲がって進めば靖国神社です。
この交差点を北に直進すると、JR飯田橋駅に至ります。)
神保町・古書店街とは
世界最大の古書店街といわれる、神保町古書店街。イギリスにも、フランスにも、ドイツにも、これだけの規模と質を誇る古書店街は存在しないそうです。
日本国内には、「本郷古書店街」(東大赤門近く、学術書が中心)、早稲田古書店街(早稲田大学近く)などもありますが、神保町古書店街は規模・量・質ともに圧倒的。
学術書、研究書、小説、古典、和本、洋書、漫画本、サブカルチャー本などなど、本とつくものであればなんでも扱う、懐の深い古書店街です。
大正2年(1913年)、大火で焼失したこの地で、岩波茂雄が焼け跡に古書店を開き、夏目漱石の作品なども出版発売して大成功しました(岩波文庫のはじまり)。
その後、一誠堂書店や東京堂書店が開設。知識人や学生が集まる書籍街に発展していったそうです。
「神保町」の名称は、越中の戦国大名、神保氏に由来します。旗本・神保氏の屋敷が、神田神保町二丁目にありました。
(ゲーム『信長の野望』における「最弱的勢力の神保氏」ですが、私、好きでした。まさか、「神保町」の由来だったとは・・)
さて、歩いて数分で、最初の古書店が現れましたよ。
【松雲堂】
明治23年(1890年)創業の老舗です。
漢詩・漢文・和本・中国文学が専門。
「和本」、是非手に取ってみてください!
電子図書全盛のこの頃ですが、たまには「存在自体が歴史媒体!」というような書籍を、味わってみては如何でしょうか?
靖国通りを、更に東に進んでいきます。
神保町駅です。
すぐ横に書店がありますね。
【山本書店】
東洋史、中国思想、中国文学、唐本、和本の専門店。
むかし、中国などの本を日本で木版本として再発行した本を「和刻本(わこくぼん)」といいますが、ここ山本書店は、日本有数の「和刻本」取扱店です。
私も学生時代に通いました~
更に東に進みますよ。
【Book House Cafe】
こどもの本の専門店です。
古書店ではないのですが。
あたらしい本屋さんですね(2017年5月5日オープン)。
ここの本屋さん、キッズルームもあるようです。本屋兼カフェですので、どのスペースでも注文した飲み物・食べ物を楽しめるとのこと。
しかもこの本屋さん、「壁貸し」「部屋貸し」もしていて、自分の作品展示会などを開催することもできるようです!
いいですね!やってみたい!
さて、どんどん古書店が現れましたよ。
すごい数!
ワンポイントアドバイス!《靖国通りは、「南側歩道」を歩きましょう!》
◎神保町の「靖国通り」は南側(九段下を背にして右側)を歩きましょう!
「君主南面す」という言葉がありますが、神保町では「古書店北面す」なのです。
つまり、多くの古書店は、北面、すなわち、北に向かってお店を構えています。
北側に出入り口があるわけです。
これは、古書が日光を嫌うので、直射日光を入りにくくするため、窓や出入り口が北側にくるようにしているのですね。
神保町の古書店は、「靖国通り」沿いに並ぶお店が多いのですが、これらのお店の多くも北面しています。つまり、靖国通りの南側に並び、北に向かっているのです。
よって、「靖国通り」を九段下を背に神田方面へと向かっていく場合、「靖国通り」の「右側」に、古書店は並んでいるわけです。
なお、靖国通りから一本入った裏通りですと、南面している古書店もあります。
細い道なら、日光もさほどは入らないからでしょうか。
「古書センタービル」。神保町の名物ビルです。
このビルの2階にある「ボンディ」は欧風カレーの名店です。
そして、神保町交差点につきました。
靖国通りと白山通りの交差点です。
ここが、神保町のほぼ中心です。
九段下の目白通りと靖国通りの交差点から、寄り道しなければ、歩いて10分程度です。(寄り道しないのは難しいです・・魅惑的な古書店が「おいでおいで」していますからねえ~)
この神保町交差点を、さらに東に直進しました。
私が特に好きなお店が出てきましたよ~
【一誠堂書店】
創業100年を超える老舗。
あの柳田國男も顧客だったという、神保町の名門です。
建物も立派ですよ~。
私はこのお店で、司法書士試験合格後、自分へのご褒美に『氏姓家系大辞典』を●万円で購入しましたね~ 今でも宝物!
この古書店、一度入ると時間を忘れさせるという魔窟です。ご注意を!
(今日はこのあと仕事ですから、心を鬼にして通り過ぎました!)
「小宮山書店」と「書泉グランデ」。
小宮山書店は三島由紀夫の本で有名です。
書籍グランデは古書店ではありませんが、名店ですね。
この二つの本屋さんをめぐるだけで、半日かかります。
靖国通りを神田方面に直進してきましたが、
神保町古書街の東の端、「三省堂」に到着です。いわずと知れた大型書店。
でも、ここで終わりませんよ。
「三省堂」を過ぎると、
折り返すように、「神田すずらん通り」があります。
高校生の頃、ひとりでこの「すずらん通り」に立ったときの感動を、いまでも忘れることができません。
「東京の大学へ進学しよう、東京で働こう、東京で生活しよう」、そのきっかけは、この「すずらん通り」だったのかも・・・
なお、司法書士試験予備校は、神保町すぐ近くの水道橋LECに通っていました(勉強の合間に神保町へいくのか、神保町へいく合間に勉強しているのか、よくわからない受験時代でした・・)。
この通りを、西(九段下方面)に戻って進みますね。
すぐあるのが、
【文房堂】(文具店)
ここは古書店でも本屋でもない「文具店」なのですがね、
とっても素敵なお店なんです。私、大好きで。
使えもしないのに、画材なんか買ってしまったり。
学生時代にはここでGペンを購入し、絵を描いてみたりしましたね。
【東京堂書店】
ここも「古書店」ではありません。
三省堂、書泉グランデと並ぶ、神保町大型書店の御三家ですね。
大型店にしては、静かな雰囲気で、私的にはお気に入りです。
【キッチン南海】(洋食屋)
定食屋さんです。たいてい行列ができます。
サラリーマンや学生さんがずらーと、並んでますよ。
昔ながらの「洋食屋さん」ですね。
みんなでわいわい行く、というより、
一人で入ってぱぱっと頂く、そんなスタイルが似合いますね。
古書街を歩き疲れて、「がっつりと、ぱぱっと食べたい!」というときにおススメ。
営業時間は、11時15分~16時、17時~20時。
日曜日と祝日はお休みですので、ご注意ください。
【さぼうる】(喫茶店)
神保町は「喫茶店」の名店も多いです。
こちら「さぼうる」は有名店。昔ながらの喫茶店です。
山小屋風の内装で、良い雰囲気ですよ。
こちらで休憩しながら、買ったばかりの本を眺める、至福の時間です~!
ひときわ不思議な雰囲気を発散する「さぼうる」です・・
(一月に風鈴??)
作家、遠藤周作もよく訪れたようですよ。
そのお隣りの「さぼうる2」は、「山盛りナポリタン」が有名ですね。
ランチとコーヒーを頂くなら、割とリーズナブルではないでしょうか。
「さぼうる」のすぐ近くに、地下鉄「神保町駅」の出入り口があります。
ここで、ゴール!
私はこれから、
お客さんのところへ行ってきます~
(ああ、「さぼうる」で「おさぼり」、したかったあ~)
というわけで、以上、
「神保町」のお散歩、
「世界最大の古書店街」でした~!
ここまでお読みいただきまして、
誠にありがとうございました~!