国分坂ブログ

「歩くこと」「考えること」が好きな、国分坂です!

韓国大統領の東南アジア訪問。ひょっとして人身御供のはじまり?

こんにちは、国分坂です。
さて今回は、ちょっと頭の体操をしたいと思います!

先日、3月10日から3月16日まで、韓国大統領による東南アジア三か国の訪問がありましたね。
伝えられるところでは、その訪問の際、韓国大統領による「外交欠礼」が相次いでしまったのだとか。

ブルネイでは「乾杯」の提案をしてしまい、不興を買いました。
厳格なイスラム国であるブルネイでは、公の場での飲酒は厳禁なのだそうです。

マレーシアでは「インドネシア語」で挨拶してしまいました。
例えれば、来日して中国語で挨拶してしまった、という感じでしょうか。

カンボジアでは、公式SNSにカンボジアではない地域の写真をカンボジアであるとしてアップしてしまいました。

つまり、訪問した三か国全てで、礼儀上の失敗をしてしまった、ということなのです。
韓国大統領、大丈夫なの?という感じです。

ただ、私はこのニュースに触れたとき、ちょっと違和感を感じたのですね。
たしかに韓国大統領は粗忽であったかもしれないけど、しかし周囲の事務方は、一体なにをしていたのであろう?と。
当然ながら、訪問前に相手国の習慣などは、緻密に確認しているはずです。
挨拶に関しても、通常であれば式次第が事前に作成され、慎重な確認がなされているでしょう。
公式SNSへのアップなどは、担当責任者が二重、三重にチェックして、記事内容に問題がないことを確認してからアップしているはずです。

国家間の儀式です。周到な準備がなされ、水も漏らさぬ体制で臨んでいるはずなんです。
ひとつでもミスがあったら大問題。それが訪れた三か国全てにおいて、相手を不快にさせてしまうほどの失敗をしてしまったのです。

ちょっと信じられませんよね。
もしかしたら、わざとでは?
そんなふうに勘ぐってしまいたくなります。

そう、韓国の現大統領を貶めるための策が施されたのではないだろうか?そんな「陰謀説」を考えてしまいたくなるくらいの体たらくです。

ところで歴代の韓国大統領の多くが、悲惨な末路をたどっているのは周知の事実ですよね。
初代大統領は国外亡命。その後も暗殺、死刑判決(その後特赦で釈放)、懲役刑(その後特赦)、自殺などなど、悲惨な結末を迎える大統領が続出しています。
そう、前大統領も獄中にありますね。

政権が変わると、前大統領は全責任を負わされて社会から追放される、そんな因習があるのかと思ってしまうくらいです。
おそらく、韓国ではスピーディーで大胆な政策が、民衆に受け入れられ易いのでは?と推測します。
そのような政策は、成功した際には大きな結果を出すことになりますが、失敗すると社会を大変な苦境に陥れることになってしまいます。
そこで、政策が失敗したときには、大統領に全ての責任を負わせ、これを追放します。
そうすることで韓国国家は免責され、新たな政権による新たな政策実行が可能になる。免責さた新政府により健全な国家運営が可能になる、と考えられているのかもしれません。

いわば、前大統領は失策の「生け贄」として、捧げられることになるわけです。まさしく国家のための人身御供(ひとみごくう)になるのですね。
民俗学的に言えば、古代国家では王が退位後に「生け贄」となることは、世界的にもよくある事象だったそうです。
韓国では、もしかしたら現代でも、そのような感覚が守られているのかもしれません。

さて、現在の韓国政府を取り巻く情勢は、一体どのような状態なのでしょうか?
経済状況は、正直あまり芳しくないようです。
国際状況はというと、現政権が北朝鮮との融和政策を重視するためか、アメリカとの協調体制はやや減退しているようです。
そして肝心の北朝鮮とも、ハノイ米朝会談の不成立以降、その関係はギクシャクしているようです。
では中国は?というと、そもそも朝鮮半島の統一を望まない中国からすれば、韓国政府が推し進める南北融和策は根本的に呑めない話です。当然ながら、中国政府の韓国政府への対応は、冷ややかなものになっています。
そして日本は。もう戦後最悪の状況ですね。

非常に困った国際状況のなかにある韓国政府が、活路を見いだすべく東南アジアへの訪問を行いました。
しかしその結果が、今回の「訪問三か国全てにおける外交欠礼」です。
現政権を打倒したい勢力があるとしたら、大喜びしたくなるような内容ですよね。
そう、ちょっと「出来過ぎ」と思うくらいです。

現政権を打ち破ろうとする韓国国内の勢力が、妨害工作を行ったのか?
それとも、外国の情報機関が暗躍したのか?
A国、C国、それともJ国?
ついついそんなことを考えてしまいます。

もしもそのような「陰謀説」はまったくあり得ないというのであれば、逆に韓国政府の事務方はとんでもない状況に陥っている、と推測せざるを得ません。
よほど人員が足りないのか、もしくは誰もがオーバーワークに陥っているのか。

非常に重要な局面で、あまりにも初歩的な失敗を繰り返している状況からすると、今後の政策運営も大丈夫なのか?と心配になってしまいます。

韓国政府の事務方において、一体なにが起こっているのかはわかりませんが、「陰謀」にしろ「人員不足」にしろ、あまり楽観はできないのかもしれません。
ひょっとしたら、現政権がいきなり倒れ、親米政権もしくは親中政権などが突如として誕生する、そんな事態が発生しないとも限らないのでは?
仮にそんなことが起こった場合、我が国は冷静な対応ができるでしょうか?
感情を排し合理的な政治対応が可能でしょうか?
あらゆる可能性をシミュレーションし、その対応を常々考えておく。国際政治においては、とても重要なことだと思います。

そして我々も、ニュースなどに接した際、ただただそのニュースで述べられた見解を鵜呑みにするのではなく、「もしかしたらこんなことが有り得るのでは?」「ひょっとしたらこのニュースの裏側には、こんな意味があるのかも?」といった仮説を立ててみると面白いかもしれません。

仮説はしょせん仮説でしかありませんが、自ら仮説をたてることで、ニュースで述べられた見解も「あるひとつの仮説」であると認識できます。
そうすることで、一つの見解を鵜呑みにするのではなく、様々な見解を仮説としてとらえ、様々な可能性をシミュレートする、そんなことが可能になるでしょう。
ひとつのニュースを、多角的に深く楽しめるようになるのではないでしょうか?

私は今回の「韓国大統領、東南アジア訪問の際、外交欠礼が相次ぐ」のニュースから、「これは現大統領を葬り人身御供にしようとする勢力の仕業ではなかろうか?」という、かなり妄想的な仮説を考えてみたわけですね。
そして今後の韓国政府の事務方の仕事を見ていけば、それが単なる「妄想」でしかないのか、それとも「有り得る仮説」となり得るのか、みえてくるかもしれません。

ちょっと頭の体操に、そんなことを考えてみました。
以上、韓国大統領の東南アジア訪問、ひょっとして人身御供のはじまり?でした!
ここまでお付き合いを頂きまして、誠にありがとうございました!