『千と千尋の神隠し』のモデル?「江戸東京たてもの園」を歩きました~!
こんにちは。国分坂です。
今回は、「江戸東京たてもの園」のご紹介です!
「江戸東京たてもの園」は、江戸・東京のまちにあった「歴史的建造物」を、
移築して保存する文化保存公園なんです。
- 「江戸東京たてもの園」へのアクセス・入園料・開園時間等
- ボランティアガイド
- 大川邸(田園調布の家)
- 前川國男邸
- 小出邸
- デ・ラランデ邸(武蔵野茶房)
- 八王子千人同心組頭の家
- 東ゾーン・チンチン電車(都電7500形)
- 丸二商店(荒物屋)
- 植村邸
- 花市生花店
- 武居三省堂(文具店)
- 食べもの処「蔵」
- 川野商店(和傘問屋)
- 小寺醤油店
- 万徳旅館
- 子宝湯
- 東ゾーンは『千と千尋の神隠し』のモデルの宝庫?
「江戸東京たてもの園」へのアクセス・入園料・開園時間等
「江戸東京たてもの園」は「小金井公園」内にあります。
「小金井公園」へは、つぎの行き方がありますよ。
《JR中央線「武蔵小金井駅」北口から》
①徒歩25分くらい(北口から小金井街道をまっすぐ北上)
②バス(西武バス)乗車5分で「小金井公園西口」下車、そこから徒歩5分
・武蔵小金井駅北口2番乗り場
:武12(東久留米駅行御成橋経由)/武13(清瀬駅南口行)
:武21(東久留米駅行錦城高校経由)/武15(滝山営業所行)
《JR中央線「東小金井駅」北口から》
①徒歩35分強(北口から北上すると小金井公園の「東側」に着くので、
そこから小金井公園「西側」の「江戸東京たてもの園」まで歩く)
②CoCoバス北東部循環(コミュニティバス)乗車6分で
「たてもの園入口」下車、そこから徒歩10分
《西武新宿線「花小金井」南口から》
①徒歩20分程(南口ロータリーを出て右側に行くと小金井街道があるので、
小金井街道をまっすぐに南下する)
②バス(西武バス)の「南花小金井」乗り場(小金井街道沿い)から
武蔵小金井駅行に乗り、乗車5分で「小金井公園西口」下車、そこから徒歩5分
私は、 JR中央線「武蔵小金井駅」北口からてくてく歩きました。
一本道を、ただ北上するだけですので迷いません!
途中のコンビニで、おにぎりと飲み物と購入し、いざ公園へ。
小金井公園は広大な公園ですが、その北西部を占めるのが「江戸東京たてもの園」です。結構広いですよ。
入園料は、
一般が400円、
65歳以上が200円、
大学生が320円、
高校生が200円、
中学生以下は無料です。
なお、毎月第三土曜日とそれに連続する日曜日においては、
都内在住で、18歳未満の子を同伴する保護者は、入園料が半額になるそうです。
また、毎月第三水曜日は、65歳以上は無料です(年齢を証するものが必要)。
開園時間は、
4月~9月:9時半~17時半
10月~3月:9時半~16時半
です。
休園日は、
毎週月曜日(月曜日が祝祭日のときはその次の日)です。
では、早速入ってみましょう!
ボランティアガイド
毎日13時30分から実施するボランティアガイドがあります。
園内を60分ほどで解説してくれるそうです。
無料で、事前予約も不要。
なお、団体で訪れる場合にガイドをしてもらう場合には、来園日の15日前までに事前予約が必要になるそうです。
今回は自分のペースでのんびりと回りたかったので、ガイドはパスします。
ではでは、
まずは入り口左手の「西ゾーン」から進んで行きたいと思います~!
大川邸(田園調布の家)
大正14年(1925年)、田園調布に建てられた家です。
当時としては珍しい全室洋間の作りとなっています。
ダイニングでしょうか。
出窓から差し込む光が気持ちいいです。
素敵ですね。
こちらは書斎。
こんな書斎で執筆したいですよねえ。
創作意欲が湧いてきそう、そんな感じがしませんか?
調度品も素敵ですね。
小部屋がありますよ。
なにかなあ、と思ったら、電話!
そう、電話室です。
昔は電話用の小部屋があったんですね。
「娘さんが長電話のために電話室から出てこず、両親がやきもきする」、
そんなことは、大正や昭和初期の時代には無かったのでしょうか、ね?
前川國男邸
建築家、前川國男氏の自宅です。
1942年、戦時中の資材調達が困難な時期に建てられた建物だそうです。
こちらの建物は、南面一杯のガラス窓が素敵です!
ものすごく贅沢な作りですね。
(資材が入手困難な分、設計意匠に贅をつくしたのでしょうか)
陽の光が建物にさんさんと入り込みます。
冬でもとっても暖かいです。
(夏は、暑いのかな?いや、天井がとっても高いから、夏でもけっこう過ごしやすいのかもしれませんね。)
小出邸
大正14年(1925年)に建築。
当時ヨーロッパで流行していたデザインと、日本の伝統的な造りとを折衷した建物なのだそうです。
こちらは2階。いい雰囲気です。
こちらは一階。
この廊下!素敵ですね!飴色の板。夏の暑い日に寝っ転がりたい!
そしてお風呂。こちらは・・日本の伝統形式なんですね。
デ・ラランデ邸(武蔵野茶房)
明治43年(1910年)頃の建築。
なんとこちらの建物、一階に「武蔵野茶房」が入っており、喫茶やお食事が楽しめるそうですよ。
シャンデリアのある部屋で、コーヒーやケーキを楽しめます!
こんな素敵な空間が喫茶室になっているとは。
なお、「武蔵野茶房」を利用しなくても、建物の見学はできますよ。
ご安心ください!
八王子千人同心組頭の家
西ゾーンには三軒の藁ぶき屋根の建物がありますが、そのうちのひとつがこちらの「八王子千人同心組頭の家」です。
他の二軒は 農家の家ですが、こちらの家は武家の家ですね。
なるほど、武家らしい雰囲気が漂いますね。
こんな部屋で一日中、読書をして過ごせたら、幸せですよね。
東ゾーン・チンチン電車(都電7500形)
さて、今度は「東ゾーン」のご紹介です。
「西ゾーン」は「居宅」が並んでましたが、「東ゾーン」は「商業施設」が多い感じですね。商業施設による「古い不思議な街並み」が形成されていますよ。
チンチン電車も置かれていて、子供たちに大人気の様子です。
チンチン電車の近くにはテーブルやベンチが並び、お弁当を広げることもできます。
(私はそこで、途中に買ってきたおにぎりとお茶を頂きました~)
丸二商店(荒物屋)
昭和初期に建てられた荒物屋(雑貨屋)です。
なんとも味わい深い建物ですね。
基本は洋風なんでしょうが、一階入り口の木の冊子が和風だったりして、全体的に不思議な雰囲気を醸し出しているんですかね。
眺めていて飽きません。
植村邸
昭和2年(1927年)の建築。
こちらの建物も素敵ですよねえ。もうなんだか、ワクワクしてきます!
全体的には洋風ですが、2階は和風ですよね。2階の手すりなんて、一見するとちぐはぐな感じもしますが、却ってそれが良い味わいになっているんです。
建物の前面に銅板を貼った「看板建築」というスタイルなんだそうですよ。
内部は和風。いいですねえ~。
花市生花店
やはり昭和2年(1927年)の建築。
こちらも看板建築です。
前面の擬洋風と、側面の木造和風建築。味わいがありますよね。
武居三省堂(文具店)
こちらも昭和2年(1927年)の建築。文具店です。
この壮観なまでの箪笥。凄いですね!
ところで、この光景、どこかで見たことがありませんか?
そう、映画『千と千尋の神隠し』の釜じいが居たボイラー室のモデル、
なんだそうですよ。
あちこちの引き出しから釜じいが薬草を引っ張り出すシーン、ありましたね。
こちらの「三省堂」で働いていた方々も、この引き出しの「どこに何が入っているのか」を、掌握していたんですよねえ。凄い・・
食べもの処「蔵」
「西ゾーン」には「武蔵野茶房」がありましたが、こちら「東ゾーン」には「食べもの処・蔵」があります。
こちらの2階でうどんなどのお食事ができますよ。
なお、こちらの建物の1階は無料の休憩スペースです。冷暖房がきいていますので、ちょっと一服するには最適です。
トイレと自動販売機もありましたよ。
川野商店(和傘問屋)
大正15年(1926年)建築。
和風建築ですね、趣があります。
江戸川区小岩にあった和傘問屋を移築したそうです。
リアカーと背後の街並みが素敵にマッチしますね。
戦前の街並みは、こんな感じだったのでしょうか。
小寺醤油店
昭和8年(1933年)建築。
素敵な外観ですが、こちらは内部も素敵ですよ。
神棚に、キャッシャー。
当時の雰囲気を今に伝える小物が、建物内部に沢山ありますよ。
隣りには、蔵もたっています。
万徳旅館
こちらは江戸時代末期から明治初期に建てられた旅館です。
青梅市西分町の青梅街道沿いにあった旅館を移築したそうです。
建物外観は創建された当時の姿に、内部は旅館として営業していた昭和25年(1950年)頃の姿に復元しているそうですよ。
こんな旅館に泊まってみたいですよねえ。
(お隣の声が丸聞こえになりそうですが・・)
子宝湯
昭和4年(1929年)建築。
とても贅をつくした造りの銭湯です。
たまたま居合わせたガイドさんの声が聞こえてきたのですが、
「通常の銭湯を作るとき、当時1万円~2万円くらい掛かったのを、こちらの子宝湯は、4万円から5万円くらいかけて建てたそうです・・」
とのこと。
すごいですね。高級志向の銭湯、という感じでしょうか?
脱衣場にあった「入浴者心得」です。
・・なんだか、学校の標語のようです。
そして、こちらの銭湯が「贅をつくした」と思われる所以がこちら!
ものすごくたか~い天井!
富士山の絵の下に、お風呂があるんです!
これくらい高い天井だと、あつい空気は上に行ってしまうので、お湯は熱くても空気は爽やか、そんな快適な入浴を楽しめるのでしょうね!
もっと写真を撮りたかったのですが、ここでスマホの電池が切れてしまいまして。
この子宝湯、私、最高に好きですね。
できれば、実際にお湯につかってみたい!
気持ち良いでしょうねえ~
東ゾーンは『千と千尋の神隠し』のモデルの宝庫?
東ゾーンの武居三省堂が『千と千尋の神隠し』のモデルに使われた、と記しましたが、「子宝湯」の外観なども、モデルになっていそうですね。
さらに言えば、東ゾーンの擬洋風と和風の建物たちが居並ぶ「古くてちょっと不思議なまち並み」も、『千と千尋の神隠し』のモデルになっているのではないでしょうか。
8月のイベントで、夜間開園(15時~20時半)をすることがあるそうです。一度来てみたいですね。どんな街並みを見せてくれるのでしょうかね。
というわけで、「不思議な雰囲気」を楽しみたいときは、東ゾーンの「街並み」を眺めながら、すこし佇んでみては如何でしょうか?
そして西ゾーンは、一つ一つの「建物」をじっくりとめぐる感じです。
建築物に興味がある方、また、たとえば「注文住宅を作りたい!」なんて方は、西ゾーンをじっくりとめぐってみては如何でしょうか?
私のおススメは、
前半に西ゾーンの建物をひとつひとつじっくりと観察し、
お昼休憩をチンチン電車の前でとって、
後半は東ゾーンの街並み散策、
最後にセンターゾーンをめぐってから帰る、
というスタイルですかね。
今回、ご紹介できたのは、全体の6割程度でしょうか。
まだまだたくさんの建物がありますので、 是非、行ってみて下さい!
所要時間ですが、
ささっと軽く回るとしたら、全体で2時間強、
ひとつひとつ見て回る、という感じなら4時間前後、
考えたり佇んだりしながら回ってしまうと、7~8時間。
( 私は一日中いても飽きませんし、いつも回りきることができません。
ホント、オモシロイところですよ!)
なお、チケット購入をする入り口横にはミュージアムショップも併設されています。
お帰りの際にでも、立ち寄ってみては如何でしょうか?
(あとですね、とても狭いのですが、正面入口横に「図書室」もあるんですよ。
もちろん無料で利用できます。待ち合わせ場所などに最適かもしれません。)
以上、
『千と千尋の神隠し』のモデル?
「江戸東京たてもの園」のご紹介でした!
お楽しみいただけたなら幸いです。
ここまでお読みいただきまして、
本当にありがとうございました!