「野暮天」の語源?「谷保天満宮」にお参りしました~!
【この記事のまとめ:東京都国立市谷保にある「谷保天満宮」のご紹介です!】
【この記事の対象(特に読んで欲しいひと):初詣候補をお探しの方、神社に興味がある方】
今回は、「野暮天(やぼてん)」の語源とされる「谷保天満宮(やほてんまんぐう)」に、少し足を伸ばして参拝に行って参りました!!
【谷保天満宮(やほてんまんぐう)】
主祭神:菅原道真・菅原道武
所在:東京都国立市谷保5209
アクセス:南武線「谷保駅」徒歩4分程
関東三大天満宮のひとつとされる谷保天満宮です。
ややくたびれた感のある神社ですが、東日本最古の天満宮なんですよ!
「東京都国立市谷保」という、東京の西の郊外にある神社です。
菅原道真の三男・菅原道武が、父を祀る廟を建てたことに始まるそうです。
建立は903年(延喜3年)。菅原道真が亡くなった年ですね。
菅原道武は、父道真が太宰府に左遷されたとき、この谷保の地に配流されたんですね。
当時、「府中」には国府があり、「府中」は関東における要衝、政治的重要地点だったと思われます。
そこから西に3~4キロの地にあった「谷保」は、一体どんな所だったのでしょう?
現在でも、南には牧歌的な田園風景が広がる「谷保」ですが、国府があった「府中」までは、歩いても1時間程度。
今も当時も、大きな街から少しだけ離れた、
いわゆる「郊外」だったのでしょうか?
「関東三大天満宮」といわれながらも、
なんとものんびりした「地元の神社」的な雰囲気が漂う神社です。
ちなみに、「関東三大天満宮」の残る二つは、
・亀戸天神社
・湯島天満宮
の二社です。
正直いって、亀戸天神社、湯島天満宮の方が、圧倒的に立派です。
この差は、一体なんなんだろう?
と首をかしげたくなるくらいですよ。
(ちょっと調べてみたくなりますね。なにか理由があるのでしょうか?)
でもね、すこし寂れた感のある谷保天神、私はかなり気に入りました!
とても牧歌的で、良い雰囲気でしたよ!
そんな野暮ったい感のある谷保天神、
いわゆる「野暮天(やぼてん)」の語源とされているんですよね。
※「野暮」とは「風流でないこと」「洗練されていないこと」をいいます。「天」は「程度の高いこと」を表すものなので、つまり「野暮天」とは「かなり風流でない」「とてつもなく洗練されていない」という意味になります。
「野暮天」の語源は、江戸時代の狂歌師「太田蜀山人」の、
神ならば
出雲国に行くべきに
目白で開帳
やぼのてんじん
という歌による、という説もあります。
この歌の意味は、
谷保天神が、十月に目白で本尊のご開帳(普段みることのできないものを見せること)を行ったよ。でも、神無月(かんなづき)である十月は、神様は皆、出雲大社へと行くべきはずだよねえ。谷保の天神さんは、一体こんなところで、何をしているのかなあ~
といった意味だと思います。
「風流を解せない、ぼやっとしている」、
そんな感じで太田蜀山人に小馬鹿にされておりますが、
でも、「なんとなく憎めない、愛らしい」、
といった雰囲気を、私はこの歌から感じました。
やぼったい天神さん、
そんな天神さんは「関東三大天神」などといわれても、
いまいちメジャーになりきれず、
地域に愛される「野暮天さん」としてのんびり鎮座している。
そんな雰囲気を感じることができる神社かなあ、
私にはそう思えたんですね~!
ちなみに、この地の「谷保」は、もともとは「やぼ」と呼ばれていたそうです。
それが、1929年、南武線の「谷保駅(やほえき)」ができたことで、「やほ」と称するようになったとか。
でも、「谷保天満宮」を見る限りにおいては、
「やほ」でも「やぼ」でも別段構わないよ、
「やぼ」と笑いたければ笑うといいよ。
と、にこやかに微笑んでいるような、
なんだか「大器」を感じさせる雰囲気の土地でしたよ。
いいところですねえ、谷保。
というわけで、
もしもよろしければ、
是非「谷保天満宮」を訪れてみてはいかがでしょうか?
なお、境内には立派なニワトリが闊歩していました。
そして、ここの鶏、木に登ります!!
(いや、登るというより飛び上がるのですが・・おどろきました・・)
しかも、妙に堂々としていて、近づいても逃げません。
まさしく、神様の使い?
(でも、天神さんの使いは「牛」では?)
というわけで、
いろいろと妙で楽しい「谷保天満宮」でした!
のんびりとして「野暮」と笑われても意に介さない天神さま、
そんな雰囲気を私のブログにも持たせたい!
是非、あやかりたい!
そう思った次第です!
(狛犬さんはキリっとしていて素敵!野暮じゃないです!)
以上、
「野暮天」の語源?
「谷保天満宮」に参りました~!
でした!
お付き合い頂き、ありがとうございました!